ロシア人が解説!ロシアW杯の11開催都市



ロシアW杯がいよいよ開幕しましたね!

僕たち夫婦はサッカーにはあまり詳しくないのでこの話題はスルーしようかと思っていましたが、
せっかくロシア人が隣にいるのと、開催都市にフォーカスした記事がネット上にはほとんど見つからなかったので、
どれだけ需要があるかわかりませんがとりあえず供給しておきたいと思います。

今回は11箇所の開催都市を、1つずつロシア人ならではの視点で解説してもらいました。


今回の11都市はこんな感じです。

それでは、開催都市の11箇所を1つずつ解説していきたいと思います!

1.モスクワ


<ルジニキ・スタジアム>


<スパルタク・スタジアム>

スパルタク・スタジアムもルジニキ・スタジアムもどちらも街の中にあるのでアクセスは便利です。

モスクワは涼しいのでサッカーをやる選手にとってはやりやすいと思います。
この時期のモスクワは、たまに昼間に暑くなる日はあっても夜は寒いです。

もし試合を見に行くなら羽織るものを持って行った方がいいと思いますw

モスクワの観光などの情報は、他の記事でたくさん解説しているのでここではリンクだけ貼っておきます。



ここから、残り10都市の解説をします!

2.ソチ


<フィシュト・スタジアム>

開催都市の中で1番南にある都市で、6月でも昼間は25℃以上になる暑い街です。
海があって海水浴ができるので、ロシア人にとってはリゾート地です。

2014年にオリンピックがありましたけど、オリンピックの頃から物価が高くなったと言われています。

私の地元のチホレツクから車で5時間くらいなので、ロシア人からすればかなり近いですw

3.サンクトペテルブルク


<サンクトペテルブルク・スタジアム>

開催都市の中で1番北にある都市で、かなり涼しいところです。
試合をやる選手にとってはラッキーかもしれません。

北極に近いのでこの時期は白夜が見られます。

ここはソ連ができるまではずっとロシア帝国の首都でした。
ペトログラード→レニングラード→サンクトペテルブルクというように名前が変わってきました。

街並みがすごく綺麗でヨーロッパにも少し似ています。
歴史があって昔の首都というところは日本だと京都に似ていると思います。

観光するならロシアの中で私は一番オススメしたいです。

住んでいる人のマナーがいいことで有名で、ロシア人の間では「サンクトペテルブルクはホームレスまでマナーがいい」みたいなジョークがありますw

4.ニジニ・ノヴゴロド


<ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム>

ロシアで4番目に大きい街です。
歴史もあって、昔からモンゴルとよく戦争をしていたので大きなクレムリン(要塞)があります。

なぜか街にはケバブ屋さんが多くて、ケバブがめちゃくちゃ大きくて美味しいと評判です。

ニジニ・ノヴゴロドにはヨーロッパで1番長いロープウェイがあって、隣の町までつながっています。
ロープウェイは1回200円くらいです。

「ノヴゴロド」という別の町もあるので「ニジニ・ノヴゴロド」と間違えないように注意しましょう。

5.ロストフ・ナ・ドヌ


<ロストフ・アリーナ>

南の方の暖かい街なので、陽気な人が多いです。
美味しい魚とビールとザリガニが有名です。

ドン川を中心に街が作られていて、民族が100種類以上いると言われています。

ウクライナが近いので、2014年のウクライナ内戦の時に逃げて来たウクライナ人も多く住み着いています。

「ロストフ」という町もあるんですけど、ロストフ・ナ・ドヌとは全然場所が違う別の町なので注意が必要です。

6.ヴォルゴグラード


<ヴォルゴグラード・アリーナ>

ヴォルゴグラードは、ソ連の頃にスターリングラードと呼ばれていた都市です。
第二次世界大戦でドイツ軍に激しい攻撃を受けて街がほとんど壊滅して、ほとんどゼロから再建されました。

観光名所は日本でも有名な「母なる祖国像」です。

郷土料理っていうわけじゃないんですけど、ヴォルゴグラードではなぜか街じゅうで「チキンキエフ」という料理が売られています。
ヴォルゴグラードの人の大好物だそうです。


チキンカツみたいな料理です。

ヴォルガ川という大きい川があるので、ザリガニ料理もよく食べます。

7.カザン


<カザン・アリーナ>

ロシアの中のタタールスタン共和国の首都がカザンです。

ロシアは連邦なので、サハ共和国やクリミア共和国などいろいろな共和国が入っています。
日本の都道府県とは違って、ロシア全部が共和国で分けられているというわけじゃなく、ロシアの一部にいくつかの共和国が入っているという感じです。

タタールスタンは名前のとおりタタール人が多い街です。
タタール人の見た目は、日本人にはロシア人と区別がつかないくらい似ていると思います。

カザンにもクレムリン(要塞)があって、すごく綺麗でロシアの中でも人気の場所です。
タタール人の建築なのでロシアっぽくないのが特徴です。

カザンにはロシアの中では珍しく郷土料理があります。

「チャクチャク」というお菓子で、食感がサクサクしています。
はちみつが入っていて甘くて美味しいです。

8.サランスク


<モルドヴィア・アリーナ>

サランスクはロシアの中のモルドヴィア共和国の首都です。
ロシア語だけじゃなくて、モルドヴィア系の言語も使う地域です。

今回の開催都市の中では一番小さい街で、ロシア人の中でも「サランスク」という地名も場所も知らない人がたくさんいるようなマイナーな街です。

サランスクの人も、「なんでこんなところでW杯をやるの?」ってびっくりしていると思います。

サランスクはレストランの評判が悪く、W杯を見に来たお客さんが体調を崩さないかロシアのネットでは心配されていますw
地元の人たちは普段からあまり外食をしないそうです。

サランスクの郷土料理にはこの「熊の手」と呼ばれるハンバーグがあります。

9.カリーニングラード


<カリーニングラード・スタジアム>

カリーニングラードはロシア唯一の飛び地です。

この地域は昔、ドイツと戦争で取ったり取られたりを繰り返していました。

だから街の中にはドイツが建てた建築がたくさんあってヨーロッパの街並みに少し似ています。

カリーニングラードの郷土料理は「ストロガニーナ」というものがあります。

冷凍した魚をスライスしたもので、熱いジャガイモと冷たいウォッカと一緒に食べます。
カリーニングラードは漁師の町なので新鮮な魚が手に入ります。

10.エカテリンブルク


<エカテリンブルク・アリーナ>

エカテリンブルクはウラル地方の中で一番大きい街です。
大きな川沿いに街が作られていて、そのあたりは景色が綺麗です。

ロシアの中でも4番目に人口が大きい都市なんですけど、
私のイメージでは、今回の11都市の中では一番治安が悪いと思っていますw
(他の10都市ももちろん治安は悪いです)

2016年にはロシアで1番空気の汚い街に選ばれました。

でも外国人が選んだロシアの観光地の中では結構人気があります。

ちなみに、何年か前にロシアに隕石が落ちたニュースがあったんですが、エカテリンブルクの近くの町でした。

11.サマーラ


<サマーラ・アリーナ>

この街は何も書くことがありませんw

もちろんサマーラという街は知っているし、サマーラの情報も調べたら出てくるんですけど、ここでわざわざ書くようなことは何もない街ですw

今回のW杯のおかげで、サマーラスタジアムが唯一の観光名所になるんじゃないかっていうくらい何もありません。

もちろん私も行ったことはありません。

ロシアのサッカー人気は?

ロシアで1番人気のスポーツはサッカーなんですけど、ロシア代表が強いとは誰も思っていません。

そんな中でロシアがサウジアラビアにW杯で勝ったのはすごく驚きました。
私以外のロシア人もみんなびっくりしていると思います。

ロシア人はW杯をどう思ってる?

今回のW杯が始まる前にモスクワに住んでいる友達にどんな雰囲気か聞いてみたら、
地下鉄の車内アナウンスに英語が増えたり、看板に英語が書かれたり、駅員さんにも英語ができる人が増やされたりと準備がされていたみたいです。

ツイッターでも「モスクワに今までこんな大量に外国人が来たことがない」というツイートがあったり、結構盛り上がっているのは感じます。

まとめ


これで11都市の紹介は終わりです!

多分この記事を読んでロシアに行こうという人はいないと思いますけど、少しでもロシアのことがわかってくれたら嬉しいです。
私は7月の決勝が終わるまでテロなどがなく無事に終わることを祈っています。

もしロシアまでW杯を見に行くという方がいれば、とにかくスリや犯罪に気をつけてください!


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