ほとんどの人にとって、ロシアという国は旅行先としては決してメジャーではないと思います。
僕もロシア人の彼女と付き合うまで、まさか自分がロシアに行くなんて思ってもいませんでした。でも、「機会があればロシアに行ってみたいなー」という人は多いのではないでしょうか?
今回は僕の体験をもとに、ロシアに行くまでにはどんな手続きが必要だったか、航空券の予約はどこでしたか、何を持っていけばいいか、現地で気づいたことなどをお話したいと思います。
ロシアに行ってみようと思っている方にとってはきっと役に立つ情報があると思います。
パスポートを取る
パスポートを持っていない人は、最初にパスポートを取りましょう。
パスポートの自分の写真のページにある「旅券番号」というコード(例:”TR1234567″)は、入国時の書類や航空券の予約の時に度々使うので、スマホなどにメモしておくと便利です。
パスポートを持っている人も油断はできません。
ロシアのビザを申請する際にはパスポートの失効日を把握している必要があります。
ロシア出国日から数えて6ヶ月以上、パスポートの有効期限がないとビザの申請が通りません。
例えば、2017年の6/1〜6/15の15日間ロシアにいるとします。
この場合、2017年12月15日よりも失効日が後のパスポートを持っている必要があります。
また、ビザを発行してもらうためには見開き2ページ以上の余白が必要になります。
【見開き2ページの余白】
海外旅行の経験が多い方は余っているページの枚数を把握しておきましょう。
パスポート取得の費用と時間
パスポートの発行には、有効期間10年のもので16000円、5年のもので11000円がかかります。
12歳以下は5年のみで6000円。
申請から取得するまでに、1週間ほどかかります。
申請は代理人が行うことができますが、受け取りは本人しかできません。
詳しくは、外務省の公式ページ↓でご確認ください。
パスポートの申請から受領まで|外務省
航空券を予約
次は滞在のスケジュールを決めて、飛行機のチケットを予約しましょう。
僕はいつもトラベルコで往復の飛行機を1ヶ月ほど前に予約します。
トラベルコ
寒い時期の方が安い!?
この記事は2017年3月9日に書いています。
1ヶ月後にロシアに行くとして、トラベルコで値段を調べてみました。
2ヶ月後のチケットを見ても安くなっていなかったので、早ければ早いほど得というわけでもなさそうです。
所要時間と値段が一番手頃なチケット↓
最安のチケット↓
僕が前回実際に使ったチケット
これで42,000円ほどでした。
出発のちょうど1ヶ月前に買いました。
もしかすると寒い時期はモスクワに行く人が少ないから安いのかもしれません。
入国日と出国日を把握する
飛行機を予約したことで、入国日と出国日が確定します。
ビザ申請の際には、入国日と出国日を伝える必要があります。
※日本を出発した日付ではなく、ロシアに入国する日付が重要です!
日付をまたぐフライトを利用する方は注意しましょう。
ビザを取る
ビザ(査証)がないと、ロシアには入国できません。
ロシアビザ取得は、代行業者にお任せしてしまうのが安心です。
手数料の相場は7000円程度です。
通常は取得まで2週間ほどですが、急ぐ人は追加料金を支払うことで最短で4営業日ほどで受け取れます。
僕はいつもミールネットワークソリューションという会社にやっていただいています。
代行業者を利用する際にはパスポートをレターパックライトなどで郵送する必要がありますので、業者選びの際は営業所が近いところで選ぶのもいいと思います。
ビザ取得の詳しい流れはこちらをご覧ください。
観光ビザについて|ミールネットワークソリューション
宿泊場所を予約しましょう
自力でビザ申請をする際には、滞在場所を記入しないといけませんので、宿泊場所の確保はビザ申請より先になります。
最近はhostelsclub.comやairbnb(エアービーアンドビー)で簡単に、安く宿泊場所を確保できます。
【hotelsclub.com】
サイトはこちら
【airbnb】
準備完了!
これで、ロシアに行って帰ってくるために必要な最低限の準備は完了です。
あると便利な持ち物
①変換プラグ
ロシアのコンセントには日本の電化製品が刺さりません。
そこで、変換プラグが必要です。
ロシアのコンセントは”Cタイプ”と呼ばれる形状です。
ドンキや家電量販店で200〜300円程度で売っています。
変圧機があると安心!
変換プラグの機能は、”コンセントの形状を合わせるだけ”です。日本の電化製品を使うときは変圧器を持って行った方が安心です。
電圧が違っても使えることは使えますが、故障や製品の寿命を縮める原因になりますので注意が必要です。
②海外用wifiルーター
羽田空港や成田空港の出発フロアでは、海外で使えるwifiをレンタルしている会社のカウンターがあります。
“イモトのwifi”や”GLOBAL WiFi”など、何種類かあります。
僕は初めてのロシア旅行のときにGLOBAL WiFiのルーターを借りたことがあります。
料金は旅行先の国によって若干変化しますが、ロシアで使えるルーターは紛失や盗難に備えた保険も込みで1日1200円ほどでした。
帰国後は返却ポストがありますので、そのカウンターにまた持っていく必要はありません。
ロシアのインターネット環境についてはこちらの記事で詳しく紹介します。
空港のWiFiレンタルは割高!
帰ってきて調べてからわかったのですが、空港のカウンターでレンタルするWiFiは若干割高でした。
余裕を持って事前にネットでWiFiをレンタルすれば、1日あたり1000円以下に抑えられるようです。
公式サイトはこちら
③simフリースマホ
ロシアでは、日本のキャリアは通信できません。
つまり、ずっと「圏外」になります。
海外でスマホを使いたい場合は、simフリーのスマホを用意して、現地でsimカードを買うというのが一般的になります。
simカードを買うときには、身分証としてパスポートを見せる必要があります。
到着したら
日本から入国する場合、ドモジェドヴォ空港(空港コード:DME)かシェレメチェボ空港(空港コード:SVO)になるかと思います。
僕は、格安の中国南方航空という航空会社で中国経由での入国だったので、2回ともシェレメチェボ空港に到着しました。
空港にはタクシーの客引きがすごく多いですが、料金が割高なので注意しましょう。
ボッタクられなかった場合のモスクワのタクシー料金の相場は、1時間乗って1200ルーブル(2000円〜2500円)程度です。
電車もあります
↑シェレメチェボ空港からモスクワ市内へ直通の”エアロエクスプレス”
モスクワ中心部へアクセスできる便利な電車がありますし、そちらの方が安いです。
ただ、市街地に着くと途端に英語の表記がなくなるので、ロシア語を読むのに自信がない方はタクシーでホテルなどの目的地に直行する方がラクかもしれません。
※1週間以上同じ都市に滞在する方は
1週間以上同じ都市に滞在するという方は、外国人登録というものをする必要があります。
ビザ申請代行業者を利用した場合、業者の方にどこに行けばいいか、いくら必要か、何をすればいいかを詳しく教えてもらえます。
【参考サイト】
ロシアビザセンター公式サイト
交通
夕方の渋滞は想像を絶します。
夕方に移動がある人はバスやタクシーを避けて、電車を使うのがおすすめです。
また、運転が荒い人が非常に多いので、道路は十分に注意しましょう。
メトロ・バスの券について
モスクワの市街地についたら、メトロの乗車券を買うのをおすすめします。
メトロだけでなく、市内を走るバスにも使えます。
観光客の方におすすめなのは、1週間乗り放題券です。
値段は800ルーブル(1500円ほど)。
治安
実際に行ってみて、モスクワの治安は聞いていたほど悪いとは思いませんでした。
スリや強盗に巻き込まれる経験はありませんでしたし、歩いていて「ここ絶対危ないな」というエリアもありませんでした。
パッと見の治安の悪さで言えば、アメリカの方がよほど危ないです。
ロシア語が喋れない僕は常にと一緒だったので、旅行者感があまり出ていなかったから災難に巻き込まれなかったのかもしれませんが。
基本的に、
・一人でいる
・高額そうなものを持っている
・いかにも旅行者という雰囲気がある
・誰もロシア語ができない
という要素がどれか一つでもあると、トラブルの危険性は高まると思います。
気候(モスクワ)
モスクワというと極寒のイメージがありますが、真冬でも気温は北海道と同じくらいですし、降雪量ははるかに少ないです。
雪が少なくて歩きやすかったです。
北海道出身の僕が言うんだから信用してください(笑)
ただ、10月にはもう雪が降り始めるということと、たまに-20℃〜30℃という極端に寒い日が来るのが、モスクワの特徴です。
モスクワの夏は6〜8月までの3ヶ月間で、だいたい25℃くらいです。
30℃を超える日は、ニュースで「暑いから気をつけて」と言われることがありますw
言語
僕の経験から言うと、ロシア人はほとんど英語が話せません。
英語が喋れる人がいるレベルは東京と同じくらいだと思います。
レストランなどでも、店員さんが容赦なくロシア語を喋ってきますし、わからなさそうな顔をしていると露骨に嫌な顔をされます 笑
お店のオッサンは特に短気なので気をつけましょう。
まとめ①ロシアに行くまでは簡単!
ロシアに行くまでは非常に簡単です。
ビザ取得も安くやってくれる代行業者が数多くいますし、2週間もあれば手に入ります。
旅費も、比較サイトで航空券を予約したり、airbnbやhotels.comを使えば格安になります。
まとめ②行ってからは大変!
ロシアは、モスクワでも英語表記は少ないし、英語が話せるロシア人はほとんどいません。
こちら側にロシア語が読める人がいないと本当に大変な思いをします。
話せなくてもいいので、読む能力だけはあった方がいいです。
ロシア語が読めず、不安そうな顔をしたりキョロキョロしていると、トラブルに巻き込まれるリスクも高くなりますので注意しましょう。