レベル40になった!
ついに、この瞬間を迎えました。
そうです。ポケモンGOでレベル40(最高レベル)になりました。
11月13日に38になったトレーナーレベルは、11月27日に40を迎えました。
1ヶ月で一気にレベル37〜40まで駆け上がりました。
11月になり農作業がひと段落して自由な時間ができ、さらにはイベントで経験値2倍ということで札幌にこもって一気にレベルを上げました。
レベル34程度で「ガチ勢です」などとぬかしていた少し前の自分が本当に恥ずかしいです(笑)
最高レベルとはいうものの、正直言って「金で買ったレベル40」です。
ふかそうち、しあわせタマゴ、レイドパスに関しては一切の惜しみなく課金しました。
レイドバトルなんてなかった頃にレベル40を達成していた方々には、「こんな形で同じ40になってしまってなんだか申し訳ない」という気持ちと「あんたらは正気じゃない」という畏怖が入り混じった感情を持っています。
今回は、レベル40というひとつの目標を達成した心境と、それで気がついたこと、失ってしまったことを書きたいと思います。
今となってはレベル40のプレーヤーはあまり珍しい存在ではなくなってきたので、記事にするほどのことかと悩みましたが、せっかくの節目ですので自分の気持ちをまとめてみました。
はじめに:ポケモンGOを知らない方へ
最初に、この記事をより楽しく読んでいただくために3つの専門用語を解説します。
1.「TL」
トレーナーレベルのこと。レベル40が最高です。
TL30くらいまでは簡単に上がりますが、ポケモンGOではTLが高くなればなるほど次のレベルに上がるのが大変になっていきます。
TL1からTL37になるよりも、なんとそこから3レベル上げる方が大変なんです。
2.「レイドバトル」
特定の場所で開催されるポケモンバトル。ボスポケモンが45分間現れ、その間に複数人のプレーヤーが集まって倒す。
ボスポケモンを倒すと経験値がたくさん貰え、そのポケモンをゲットするチャレンジができる。1日に何回もあります。
朝6:00〜21:30まで開催されるので、ガチ勢は朝5時ごろに起きてあちこちのレイドに参加します。
基本的に1日1回は無料ですが、2回目以降は1回につき約100円課金する必要があります。
レイドバトルの流れ
レイドバトルの待ち時間はゲーム内で唯一、他のプレーヤーの強さを見ることができます。
3.「伝説のポケモン」
期間限定でレイドバトルに出現するレアポケモン。倒すと経験値が多くもらえるので、レベル上げには欠かせない存在です。
倒すためにはどんなに強いプレーヤーが集まっても3人〜6人ほど必要なため、たくさん人が集まりそうな時間/場所のレイドに行くか、友達を集めて行く必要があります。
それでは、ここからが本題です。
レベル40を達成した心境と、それで気がついた6つのことです。
①やっとポケモンから解放される
「やっとポケモンをやめられる!」
というのが40を達成した瞬間の感想です。
TL40になったことで、ひとまず経験値を気にする必要がなくなりました。
(レベル40になると経験値の数字がなくなる)
※12月21日追記
今日のアップデートで、TL40の人の経験値のゲージがなくなりました。
TL40になるまでは近くの伝説ポケモンのレイドを見てはそわそわしたり、朝5時に起きて近くのレイドをチェックしたりとどうみても健康とは程遠い生活でした。
自分でもそれがよくないことだとはわかっていても、逃れられない。
これから解放されるにはレベル40になってしまうしかないと常々思っていました。
そしてレベル40を達成した今、実際にポケモンGOのプレイ時間は減りました。
達成した直後、妻と初めて札幌駅で”デート”をしました。
今まで何度も2人で訪れた場所でしたが、これまでは、「レイドバトルの場所」としてしか捉えていなかったことに気づかされました。
何より、ここ最近のを妻としてではなく、”レベル38のトレーナー”として見ていたことに気がつき、死ぬほど謝りました。
僕たちに共通の趣味がポケモンGOしかなかったとはいえ、毎週末に40-70という病的な低血圧の妻を朝5時半に起こしてレイドバトルに連れ出していたのはさすがにやりすぎだったと反省しています。
TL40になった時、ようやく僕はポケモンから”解放”されたんです。
②レベル37くらいの時が一番楽しかった
正直言って、TL37くらいの頃が一番楽しかったです(笑)
ド田舎でやっていたので、家の周りにはポケモンは一匹も出ません。
仕事終わりに頑張っても1日に2万~3万XPくらいが限界でした。
毎日コツコツ、たまに札幌に遠征をしてようやく月に1レベル上がるような時期がこの頃でした。
他のトレーナーを見て一喜一憂しては、またポケモンを捕まえる。
レイドバトルで徐々に周りの人と話すようになり、めちゃくちゃ強いオジさんと仲良くなったり、地域のLINEグループに入れてもらえるようになったり人間関係にも変化が出てきました。
ポケモンを作った人たちが理想とする世界観を生きていました。
③レベル上げは地獄の始まり
しかし、農作業がひと段落してしまった10月下旬からは、札幌でひたすらレベル上げの日々が始まりました。
朝5時半に起きて6時には大通り公園やすすきの、札幌駅周辺をウロウロしてはエンテイ(伝説のポケモン)を倒す日々です。
「もう今日はやめよう」「一旦帰ろう」と思いながらもついマップを見て次のエンテイに向かってしまう。
気がついたら19時、みたいなことばかりでした。
エンテイだけで、なんと220匹も倒していました。
たった2週間で僕のトレーナーレベルは37から40まで上がりました。
④レイドバトル巡りは想像以上にハード
レイドバトルを効率よく回る時は分刻みどころか“秒刻み”のスケジュールです。
そして、人数が集まらないと伝説のポケモンは倒せません。
場所ごとに、
・「いつでも人が集まるジム」
・「開始時間くらいしか人が集まらないジム」
・「まず人が集まらないジム」
があり、しかも早朝・午前・午後・夕方と時間帯によって集まり具合は変わりますし、平日か休日かも大きく絡んできます。
さらに車で移動するとなると、混雑や一方通行などの交通状況も計算に入れる必要が出てきます。
その時に”勝てるジム”をシビアに見極め、それらを効率良く回るルートを組み立てる時、頭はフル回転します。
それが文字通り朝から晩まで続くんです。
この時期は本当に大変でした。
⑤そもそもレベル40である必要はあまりない
今のところ、ポケモンの強化のために必要なTLは実は38で終わりです。
TLが38になるとポケモンを限界まで強化することができるようになります。
(あまり強化していないバンギラスと限界まで強化したバンギラス)
⑥身の丈に合ったレベルでいるのが大切
38になったくらいから、自分のポケモンたちの強さとトレーナーレベルが一致していないという悩みを抱え始めました。
どういうことかというと、「レベル38のくせに持っているポケモンが弱い」状態になってしまったんです。
ポケモンたちの強さというのは、「捕まえた数」とある程度正比例します。
ポケモンを強化するのに必要な「ほしのすな」を手に入れる手段はいくつかありますが、”ポケモンを捕まえる”か”たまごを孵化させる”のが中心です。
そしてポケモンのゲット数はゲームをやりこまないとなかなか増えません。
お金を出せばレイドバトルで効率よくレベル上げはできますが、ポケモンのゲット数には関係ありません。
つまり、「レベルは金で買えるが、強さは金で買えない」というのがポケモンGOというゲームの本質であり、お金を 使わない/使えないプレーヤー(主に子供たち)に対する優しさです。
急激にレベルだけが上がったトレーナーはTLにポケモンの強化が追いつかず、レベルが上がる前のままの強さのポケモンを持っていることが多いです。
例えば、「TL38のくせに持っているポケモンの強さはTL35の頃のまま」とかです。
ポケモンが弱いのに高いレベルでいると常に劣等感を感じてしまいます。
何より、「ギリギリの人数のレイドバトルの時に、レベルが高いからと期待されて入ったはいいけど倒せなかった」みたいなことが起こります。(実際にありました)
僕は今まで自分より弱いレベル40を見たことがありません。
正確に言うと、TL40なのに捕まえた数がここまで少ないトレーナーを見たことがありません。
(レベル40になった瞬間の捕まえた数)
11月の経験値2倍イベントで、(僕を含め)レベルだけ高いプレーヤーが増えたことを感じています。
まとめ:コツコツやるのが一番!
TL40になったのにえらく後ろ向きな話ばかりしていしまいましたが、僕はTL40になったことは後悔していません。
あまりにも急いでやったせいで、TL38〜40になるまでは苦痛でしたが、最近はもう一度ポケモンを心から「楽しい」と思えるようになりました。
でもこんな風に焦ってやるよりも、毎日コツコツやっている人の方が楽しさの総量はきっと大きくなると思います。
今現在レベル上げをしている方々は、レイドバトルで周囲のトレーナーを見て焦ることもあるかと思いますが、ぜひ自分のペースで楽しんで欲しいです。
【番外編】もはやポケモンは修行
ある日、個体値100%のナマケロ(超レア!)が出現したという通知が来て現場に急行しました。
ナマケロは最近追加された第3世代のポケモンで、進化するとかなり強くなります。
「絶対にこれは捕まえないと!」と家を飛び出しましたが、最後の300メートルは車から降りて真冬の雪山を登る必要がありました。
そこはお地蔵さんが200体以上並ぶ山道でした。
僕はナマケロを求めてお地蔵さんも引くくらいの勢いでダッシュし、急斜面を駆け上りました。
しかし、初めて行った場所だったので登山ルートもあまりわからず、雪山ということもあって思うように進めません。
あと数十メートルという場所でナマケロは消えてしまいました。
雪山を全力ダッシュで登ったことで、焼けるような気管支の痛みと足の震えがやってきました。
力尽きて仰向けに倒れ込んだ僕の横には5体のお地蔵さんが並んでいました。
その時にふと気づいたんです。
これはもはや修行なんだと。
僕はポケモンGOという一つの“行”に入っていたんだと。
ポケモンGOならぬポケモン行(ギョー)です。
限界まで自分の体力・知力・財力と向き合い、己を高める。
僕はこれからもこの”行”を続けていきたいと思っています。
(6/7追記)新規でもう1アカウント作ってみました
「ポケモンGOをやってみたいけど今さらやってもみんなに追いつけるの?」という疑問にお答えします!